はじめに
お気に入りだったチョコ菓子が、気づけばどんどん値上がりしている。
なのに、買えばすぐに食べきってしまうから、なんだかもったいない。
それでも、つい手が伸びてしまうのは、習慣になっていたからなんですよね。
「チョコをやめたいけど我慢はイヤ…」
そんなときに助けられたのが、代わりに楽しめる“やさしいおやつ”たちでした。
▼実際に私が取り入れてよかったおやつはこちらで紹介しています
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なぜ“チョコ断ち”を始めたのか
特に、会計事務所で働いていた頃は、日々がめまぐるしくて。
職場にはドルチェグストやキューリグなどの自動ドリップマシンが常備され、
毎日のようにコーヒーの香りが漂っていました。
さらに、顧問先様からいただいたお菓子の差し入れがテーブルにいつもあって、
「仕事の合間にひとくち」が、すっかり日常に。
家でも職場でも、気づけばコーヒーと甘いものが常にそばにある生活。
ふと、「これはちょっとまずいかも…」と思うようになったんです。
その頃から、肌荒れや気分の浮き沈みが気になるようになってきました。
生理前の不調については、ピルを飲んでいることもあって、ある程度はコントロールできていると思っています。
それでも、ちょっとしたことでイラッとしてしまう日があって。
子どもや夫の何気ない言動に、心の中でピリッと反応してしまう自分に気づくことも。
そんなとき、ふと「チョコ食べたいな…」と思うことがよくありました。
もしかすると私は、知らないうちにチョコに気持ちを整えてもらっていたのかもしれません。
そんな自分に気づいた頃、体のちょっとしたサインも気になるように。
健康診断では特に異常はなかったのですが、尿の色が濃くなったり、排尿時にヒリヒリとした違和感があったり…。
これまでにはなかったことだったので、正直、少し不安になってきたんです。
“体の中で何かが悲鳴を上げている”——
そんな感覚があって、まずはいつもそばにあった「チョコ」から見直すことにしました。
砂糖そのものをやめようと思ったわけではなく、
私が一番よく食べていて、気分に影響していたのが“チョコ”だったから。
手放すなら、まずここからだと感じたんです。
がんばりすぎず、まずは1週間だけやってみよう。
そんな小さなきっかけが、半年かけて“整える暮らし”へとつながっていきました。
フェーズ①:チョコ断ち初期(1週目)|“習慣の抜け殻”をずらす工夫から
私は、意志が強いタイプではありません。
だからこそ、いきなり「やめる」と決めるのではなく、「ずらす」ところから始めました。
チョコの代わりに常備しておいたのは、
ミックスナッツや森永のチョコチップクッキーなどの“逃げ道おやつ”たち。
完全に断つことよりも、まずは手に取るものを少しずつ変えることを意識しました。
というのも、チョコは“味”以上に“習慣”として染みついていたからです。
特に、食後に1粒。これがないと、なんだか落ち着かない。
その違和感をごまかすように、お菓子棚を何度も開けては、
「あ、やめたんだった」と思い出して閉める——そんなことの繰り返しでした。
空腹ではないのに、口さみしい。
食べる理由が「お腹」ではなく「気持ち」にあることにも、この時ようやく気づきました。
それでも、急にチョコが恋しくなったら、まずはお茶をいれて深呼吸。
“甘さのごほうび”ではなく、“あたたかい時間”でしめくくる食後を目指してみました。
最初の1週間は、「やめる」ではなく「置きかえる」ための小さな練習期間だったように思います。
フェーズ②:ごまかし期(1〜2ヶ月目)|ナッツ・クッキー・和菓子と試行錯誤
チョコ断ちを始めてから1〜2ヶ月のあいだは、
とにかく“ごまかし方”を探し続けていた時期でした。
最初のうちはナッツを常備して、「甘くなければOK」と自分に言い聞かせながら食べていたけれど、
やっぱりチョコのような“満たされる甘さ”はありません。
そこで登場したのが、森永のチョコチップクッキーや、カントリーマアム。
「チョコそのものじゃないし、少しだけなら…」
そんなふうに自分をなだめながら、“チョコ風”のお菓子に頼る日々が始まりました。
この頃は、「甘いもの=チョコじゃなくてもいいかも」と思い始めつつも、
完全に“チョコの魔力”から抜け出せたわけではなくて。
たとえば、生協での注文リストを見直すときも、
ついチョコ系のお菓子に目がいってしまったり。
スーパーで「個包装・特売」の文字を見ると、気持ちが揺れたり。
それでも少しずつ、「別の甘さ」にも目を向けるようになりました。
たとえば、雪の宿や大福のような和菓子。
ナッツよりも甘さがあって、かといって洋菓子ほど罪悪感がない。
「これはチョコじゃないから大丈夫」と、また都合よく解釈しつつも、
自分の中で“甘さの方向転換”が始まったのは、きっとこの頃だったと思います。
一見すると迷走しているようでも、
この時期の試行錯誤が、あとにつながる大事な「ゆる調整期間」になりました。
フェーズ③:ゆるリバウンド期(3〜4ヶ月目)|個包装チョコの誘惑と付き合う
チョコ断ちを始めてから3ヶ月ほど経ったころ、
気がゆるんだのか、チョコとの距離が少しずつ近づいてきました。
お菓子棚の奥に、いつのまにか個包装のガーナチョコレートが復活。
「誰かのために買ったんだっけ?」「生協でうっかり頼んだ?」
言い訳は色々出てくるけれど、本当はきっと、自分の意思です。
1つだけならいいか。今日はちょっと疲れてるし。
——そんなふうに“特別ルール”を作っては、また食べてしまう。
まさに「ゆるリバウンド」まっただなかの時期でした。
とはいえ、この頃の自分は、完全に戻ってしまった感覚とは少し違っていました。
以前のように「常にチョコがないと落ち着かない」というほどではない。
食べる量も頻度も、確実に前よりは減っていたし、
「本当に今、食べたいのかな?」と一瞬でも立ち止まれるようになっていた。
それでも、食後やイライラしたときにチョコが恋しくなるクセは、
根強く残っていたのも事実です。
この時期は、そんな“チョコとの距離感”を自分なりに測り直す時間だったのかもしれません。
完璧にやめなくてもいい。
でも、ちょっと離れてみると、自分の中で“なくても平気かもしれない時間”が増えている——
そんな小さな変化が、うれしく感じられるようになってきました。
フェーズ④:整ってきた実感(5〜6ヶ月目)|“甘さの選び方”が変わってきた
実はこの頃、「チョコじゃなくて純ココアならいいかも」と思い、
自分で純ココアを使った蒸しパンを作ってみたことがありました。
甘さは控えめ、手作りなら罪悪感も少ないし、体にもやさしいかなと期待して。
でも、食べた翌日から肌荒れが悪化してしまい、
「カカオそのものや、お砂糖に反応しているのかも…?」と気づいたのはこのときです。
それ以降、チョコそのものだけでなく、チョコチップクッキーやカントリーマアムのような、
“チョコっぽいもの”も自然と避けるようになりました。
そのあたりから、おやつの選び方が、明らかに変わり始めたと感じています。
甘いものが欲しくなっても、まずナッツや米菓、和菓子コーナーに目が向くように。
「チョコじゃないけど、ちゃんと満たされる甘さ」が、今の私にはちょうどいい。
冷蔵庫に個包装のチョコが入っていないことにも、特に違和感を感じなくなっていました。
そんなある日、夫からぽろっと言われたんです。
「最近、チョコなくない?」
その一言が、私の中で“チョコ断ちゴール”を迎えた合図のように思えました。
誰かに宣言したわけでも、頑張って我慢したわけでもないけれど、
ゆるく続けていたことが、ちゃんとカタチになっていたんだ——
そんなふうに思えた瞬間でした。
思い返せば、チョコをやめようと決めてから、ここまで約半年。
失敗も、リバウンドも、都合のいい言い訳も、ぜんぶ経験しながら、
ようやく「チョコがなくても整っている自分」に出会えた気がします。
まとめ|整える暮らしは、急がなくていい
「チョコ断ち」と聞くと、ストイックに甘いものをやめる姿を想像されるかもしれません。
でも私の場合は、完璧にやめたわけではありません。
ゆるく、ぐらぐらしながら、時間をかけて「なくても平気かも」と思えるようになっただけ。
気がつけば半年。
やめようと決意した日から、ナッツを常備したり、和菓子に切り替えたり、ちょっと戻ったり——
そんな小さな選択を積み重ねてきた結果、暮らしの中での“甘さの位置”が変わっていきました。
大事だったのは、「やめる」ではなく「整える」という視点。
無理してがんばらなくてもいい。
うまくいかない日があっても、また次の選択で少しだけ整え直せばいい。
そう思えるようになったことで、心も体も少し軽くなった気がします。
チョコが悪いわけじゃない。
でも、“いつもそこにあるもの”を見直すことで、自分の心と体の調子にも気づけるようになる。
そんな半年間のゆるやかなチョコ断ちでした。
この記事を通して、「あ、私も少し見直してみようかな」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
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