はじめに:おやつの習慣、気づけば“家族ぐるみ”でした
40代になり、体の変化や肌荒れが気になり始めたころ。
「甘いもの、ちょっと見直してみようかな」と思い、脱砂糖生活をゆるく始めました。
最初は自分の健康のため。
でも続けるうちに、家族の食習慣にも変化が現れていったのです。
今回は、私のおやつを見直したことで、子どもや夫との関係や食生活に、どんな影響があったのかをお伝えします。
「最近チョコなくない?」夫が気づいた小さな変化
我が家では、夜に夫婦でお菓子をつまむのが定番でした。
でも私が甘いものを控えるようになると、夫からこんな一言が。
「最近、家からチョコレートがなくなったね」
以前は、私が常備するチョコやスナックを、夫もなんとなく一緒に食べていました。
でも今は、代わりに素焼きナッツをつまんだり、米菓を楽しんだり。
少しずつ、夫自身も変化しはじめています。
さらに、歯医者さんでの定期検診では「炭酸飲料、よく飲まれますか?」と聞かれ、酸蝕症(歯の表面が酸で溶けて弱くなる症状)・虫歯の兆しがあると指摘されたとのこと。
その影響もあり、夫は冷蔵庫に常備していた炭酸ジュースを炭酸なしのカルピスに変えるなどの工夫を始めました。
「飲み物は盲点だったな〜」と話していた夫の姿を見て、食生活の見直しって、意外と家族に波及するんだなと改めて感じました。
子どもとの“おやつ攻防”。今も続く、試行錯誤の日々
脱砂糖を始めてすぐに、「子どもにもいい影響があるかも」と期待した私。
でも現実はそう甘くなくて、最初に冷凍バナナを出したときには「これイヤ〜!」と大泣きされました。
園では甘いおやつが出る日もあるので、家庭だけ厳しくしても逆効果だなと実感しました。
それでも少しずつ、「これなら食べる!」というおやつを見つけるために試行錯誤。
最近は果物も値上がりしているので、業務スーパーで冷凍フルーツや缶詰を試してみることに。
◎試してみた冷凍&缶詰フルーツ:
- 冷凍ブルーベリー → ◎(ヨーグルトと相性抜群)
- 冷凍ストロベリー → ✕(酸っぱすぎ&食感が不評)
- 冷凍パイナップル → ✕(筋っぽい食感がNG)
- パイナップル缶 → ✕(同じく筋っぽさがダメ)
- 桃缶 → ◎(やわらかくて食べやすい)
味だけでなく“食感”にも好みがあるようで、なかなか一筋縄ではいきません。
それでも、息子に好評だったのはこんなおやつ:
- ヨーグルト+冷凍ブルーベリー(「ぶどうヨーグルト!」と呼んでいます)
- バナナトースト+きな粉(トースト1枚を小さくカット、フォークで食べられる)
- 小さめおにぎり+のり(具は鮭わかめと梅しらすがお気に入り)
私自身も一緒に食べられると思うと、気持ちが軽くなります。
新しいレシピやおやつを探すのが、少し楽しみに変わってきました。
最近は、市販の豆腐ドーナツや牛乳ドーナツがお気に入りの様子。
ただ、「もっと食べたい!」と一度にたくさん食べようとするのが心配で、朝ごはんの時間に“半分こ作戦”で少量に抑える工夫をしています。
次は、私が好きな芋けんぴや、こどもが2歳の頃によく食べていたおかかせんべい(噛みごたえのあるおやつ)も、また取り入れてみようと考えているところです。
無理なく受け入れてもらうために、私が意識していること
わが子はわりとこだわり強めタイプなので、お皿も自分で選べないと「これじゃない!」と不機嫌に…。
だから、まずは「お皿どれにする?」からスタートするのがわが家のルール。
ときには盛り付けをやり直すこともありますが、納得してくれると食べる確率がぐんと上がります。
また、作る工程の一部をお手伝いしてもらうのも効果的。
「キラキラいちごゼリー作ろう★」
「大好きな豆乳きなこプリン、混ぜるの手伝ってくれる?」
と声をかけて一緒に作ると、冷蔵庫で冷やしている間も「まだかな〜」と楽しみにしてくれます。
最近は、YouTubeで一緒に作り方の動画を見るのも定番に。
たとえば「フルーツ牛乳寒天」は、本人のリクエストから始まり大成功した例です。
それから、絵本の力もあなどれません。
「さつまいももち」という絵本には最後にレシピが載っていて、「これ、一緒に作ってみようか!」
と誘いやすく、絵本→実践の流れで自然と楽しめるおやつ体験ができました。
園では“甘いおやつ”が普通。だからこそ、家庭ではバランスをとる
4歳の息子が通う幼稚園では、おやつにラムネやゼリー、クッキー、飴ちゃんなどが出ているそうです。
月に一度は「ケーキパーティー」まであって、本人はその日をとても楽しみにしています。
そんな環境の中で、「家では甘いものをどう扱おう?」と、最初は少しモヤモヤしました。
でも今は、”園では楽しむ。家では整える”というバランスを大切にしています。
家庭ですべてを制限するのではなく、「今日のおやつ、これにしようか?」と一緒に選ぶこと、素材を知ること、作り方・食べ方を考えること。
“育ちのベース”になる時間が、家での役割だと感じています。
家族に押しつけない、ゆるいルールが続けるカギ
わが家の方針は、「甘いものNG!」とルールを厳しくするのではなく、“あえて買わない”、“出すタイミングを工夫する”というゆるいコントロール。
例えば、息子の好きな豆腐ドーナツや牛乳ドーナツも、朝ごはん限定&半分こ作戦で出しています。
たくさん食べたがる日も、「これは朝だけのおやつね」と声をかけると、納得してくれることが多いです。
夫が買ってきたスイーツも、特別な日には一緒に楽しみます。
日常の“甘さ控えめ”がベースにあるからこそ、特別感が生まれて満足度もアップすると思っています。
おわりに:家族の健康は、ママの選択からじんわり広がる
脱砂糖生活を始めて、「私だけのこと」だと思っていた習慣が、家族に意外と影響していたと気づきました。
子どものおやつを見直すきっかけにもなり、夫の間食や飲み物の選び方にも変化が。
なにより、おやつの時間が“向き合う時間”になったのがいちばんの収穫かもしれません。
家族の健康を整えるには、まず自分の選択を変えることから。
今日からできる一歩を、ぜひ試してみてください。
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