はじめに
「最近、なんだか疲れやすいな…」
「夜、眠りが浅いかも」
「甘いものがないと、やる気が出ない」。
そんな毎日を過ごしていたある日、大好きだったチョコが、しれっと値上げされているのに気づきました。
「高いのに、買ったらすぐ食べちゃうし…」
なんだかモヤモヤして、「じゃあちょっと、やめてみようかな」と思ったのが始まり。
それは決して、強い決意ではありませんでした。
「よし、やるぞ!」じゃなくて、「今日はちょっと、ととのえてみようかな」というくらいの、気まぐれなスタート。
天気みたいに、日によってゆらぐ私の体調と気分。
だからこそ、“完璧”を目指すんじゃなくて、少しずつ、ととのえていくように。
今回は、そんな「ゆる〜い始まり」から生まれた、心と体の変化についてお話しします。
はじめに決めた、自分だけのルール
「今日からチョコ禁止!」なんて気合いは、私には無理でした。
だから最初に決めたのは、とてもシンプルな“自分ルール”。
- チョコは自分では買わない
- もらったらありがたくいただく
- コーヒーは飲みすぎないように、量と時間を意識する
たったこれだけ。
「絶対禁止」にすると余計に食べたくなる気がしたので、「まあ、今日は控えてみようかな」くらいのゆるさで。
そんなゆる〜い“ととのえ日和”から、私の脱チョコ生活はスタートしました。
やってみた“置きかえ”と、感じた変化
【チョコの代わりに食べたもの】
- 雪の宿(米菓):甘じょっぱくて満足感大。個包装でつい食べすぎ防止にも◎
- きなこミルク:温かい牛乳に溶かすだけ。やさしい甘みで心がほどける味
- はちみつをひとさじ:甘さ欲が落ち着く、不思議な安心感
- ナッツ類:少量でも噛むことで満足。空腹対策にもぴったり
甘いものが欲しくなったら、「お茶を飲む」「深呼吸する」など、シンプルな行動で落ち着くことも増えました。
【コーヒーの量とタイミングをととのえる】
- 朝のインスタントコーヒー:粉4g → 3g、300ml → 220mlに減量
- 午前中はコーヒーをやめて、麦茶に切り替え
- 午後に飲みたいときは、紅茶へシフト(140mlの適量)
- 蜂蜜紅茶やフレーバーティーを常備。香りと甘さで満足できる
最初の3日間は頭が重くなったり、だるさもありましたが、今はすっかり落ち着きました。
✔ 小さな変化が、じんわりと
- 育児中のイライラが減って、心に余裕ができた
- 夕方のどか食いがなくなり、肌の調子も少しずつ回復
- 夜ぐっすり眠れるようになって、朝がラクに感じる日が増えた
- 「甘いものがないとダメ」「コーヒーがないと始まらない」と思っていた自分が、ちょっとずつ変わってきた
✔ “ととのえ日和”は、毎日じゃなくていい
ある日はチョコをもらって食べてしまったし、
ある日は夕方にどうしてもコーヒーを飲みたくなって、おかわりした日もありました。
でも、そんな日も含めて、“ととのえ日和”。
「今日はちょっと整ってるな」
「今日は無理だったな〜まあいっか」
そんなふうに、自分のゆらぎに寄り添えるようになってきたことが、何よりうれしい変化です。
家族が気づいた、“ちょっといい変化”
チョコやコーヒーを控えるようになってから、家族に何かを宣言したわけではありません。
でもある日、夫がぽつりと言ったんです。
「そういえば、家からチョコレートなくなったね」
なんだか、その一言が妙に印象に残りました。
以前、夫が「結婚する前はあんまりお菓子食べなかったのに、今は習慣になっちゃったかも」なんて笑っていたのを思い出して——。
気づけば、我が家では「お菓子が棚にあるのが当たり前」になっていたんだなぁと、はっとしました。
自分の食習慣って、無意識のうちに家族にもしっかり影響しているんですね。
特に最近は、子どもの砂糖の摂りすぎも少し気になるようになってきて。
でもまずは、私自身が「ととのえる」ことを大切にしたいと思っています。
イライラしたり、気持ちに余裕がなくなると、つい甘いものでごまかしてしまっていた日々。
そういう自分を責めるのではなくて、ちょっとずつ整えていくことで、家の空気までやわらかくなる気がしています。
まとめ|“やめる”じゃなく、“ととのえる”という選択
チョコやコーヒーを控えることは、私にとって「やめる」ことではなく、「自分をととのえる」ための小さな選択でした。
今日はできたけど、明日は無理かもしれない。
そんな波があるのも当たり前。
だからこそ、できた日は「今日はいい“ととのえ日和”だったな」って、心の中でそっとつぶやいています。
完璧じゃなくていい。
気分や体調、天気に合わせて、すこしずつ暮らしを調整していく。
そんなゆるやかなリズムが、今の私にはしっくりきています。
食習慣を見直すことは、自分の心と体に向き合うこと。
そしていつの間にか、その変化が家族にもじんわり伝わっていく。
これからも、無理なく、心地よく。
「ととのえママ日和」は、まだまだ続きます。